留学日記
Knoxvilleで万博開催
私たちがKNOXVILLEに滞在中に、WORLD FAIR が開かれました。 いわゆる大阪の万博と同じイベントで、国ごとのパビリオンが建設され、それぞれの国のアピールをしておりました。 日本のパビリオンでは、ロボットが筆を使って文字を書くというデモンストレーションをしていました。 HONDAが最近(2000年に発表された)開発した歩行ロボットに比べると、おもちゃのようなものですが、当時は注目を浴びていました。 歌舞伎も日本の古典芸能ということで中村勘九郎さんなどが来てパフォーマンス。 私たちも、チケット買って見に行き、しばし日本の香りを楽しませてもらいました。 この万博を見がてら遊びに来てくれた会社の方や友人が何組かありました。会場の写真とともにアップします。
写真が古くて申し訳ないです。会場です。 N.Y駐在事務所の方と
各国の民族衣装のファッションショーがあり、なんとTOMOも出場~
シンボルタワーとツーショット (*^_^*)
忘れちゃいけない研究のこと テネシー大学に留学してから、一年が経ち、研究もかなり進んで実験結果もまとめられるようになった。 インフレーション成形というスーパーマーケットのレジ袋やゴミ袋を主に成形する方法であるが、プラスチックに熱を加え、チューブ状に賦型し、その後内部にエアーを吹き込み、膨張させながら延伸してフィルム状に成形する方法で、この成形過程を動的に解析する実験を行ってきた。 プラスチック材料の種類や成形する条件を変化させながら現象の把握を行ってきた。英語の言葉の問題もあったが、これもどうにか克服し、また設備は大学のものを使い、不足しているものは会社から送ってもらって揃えて行った。照明用のライトや高速8mmカメラは大学から費用を出してもらい、自分で、町の電気屋で購入した。 フィルムの延伸する過程を高速8mmカメラ、成形中の冷却過程を赤外線温度計で、また冷却の風を風速計で、成形中に加えられた力を張力計や内圧計を用い、使用可能な計測器をすべて使用して、いろいろな角度から成形過程の現象を計測した。 研究を始めてから一年が経過したのを期に、60頁ほどの英語の実験レポートを作成した。これは、後に”Polym. Eng. Sci.”という雑誌に掲載され、私にとって最初の英語の文献になった。 先生方からも少しずつ研究成果について期待をしてもらえ始めた時期でもあったと思う。 大学のオフィスは、8畳ほどの広さに私一人、時おり海外からの客員教授が一緒になることもあったが、静かな落ちついた環境で研究成果をまとめたり、文献を読んだりしていた。 ただし物事をじっくり考えるには、私は歩きながら考えたほうが新しい発想ができる時もあり、広い大学のキャンパスを歩きまわりながら考えることが多かった。 また、一年を過ぎた頃より、実験を行う傍ら成形加工過程を理論的に解析する研究も始めた。 なにしろ、コンピューター・プログラムは大学時代に少し学んだだけだったので、ほとんど知識がなかった。 留学の大きな目的は、未解決な現象を理論的に解釈できないかということと、解析によって成形性やフィルムの品質改良ができないかということだったので、なんとかやり遂げたいと思った。 数値解析概論の英語の専門書や大学の関係する授業の受講、また兄に頼んで日本からプログラム言語の本を送ってもらった。 プログラムの作成は従来のパンチカード方法からCRTを使ったキーボード入力に変わってきた頃の時代であり、テネシー大学には、たくさんの端末が配置された部屋があり、自由にプログラムを作成、変更できる環境にあった。 夜も遅くまで開いていたので、TOMOと一緒に、プログラムを組みに行くこともあった。 しかし、実用的なプログラムが完成するまでには、まだまだ多くの苦労が伴なった。
アトランタに出張~☆
研究のほうも順調に進みつつあるなか、ノックスビルから車で4時間くらいの距離にあるアトランタでプラスチックの加工に関する講演会があったので、それに出席することになった。 TOMOも家でお留守番はつまらないので同行した。 TOSHIは午前9時から午後5時まで講義を受け、昼食も出席者一同が会食したので1日中英語でかなり疲れた様子(゚-゚) 企業関係者が多く、40代の方が多いように思った。 TOMOは、その間、町をぶらぶら歩いたり、美術館に行ったりして時間をつぶしていた。 アトランタは人口45万人くらいのアメリカ南部のまちでニューヨークやロス、シカゴなどと並んで、大きな空港を持つ所として知られている。 「風とともに去りぬ」の舞台になったところでも有名。 大都会だから、きっとあるよねと楽しみにしていた日本料理店を電話帳で調べてさっそく行ってみた(*^_^*) TOSHIは一時帰国したときに和食を食べてTOMOは渡米して以来の、寿司、刺身~d(*⌒▽⌒*)b 鍋焼きうどん、天婦羅もいただいて幸せなTOMOでした。 ノックスビルにも、「Kanpai of Tokyo」という日本料理店はあったのですが、ステーキを独特の振りつけで調理するというもので、純粋な日本料理じゃなかったので、久しぶりのお刺身に感激。 せっかくアトランタに来たので観光地らしき所をまわろうと、大きな岩山に南北戦争のおりの英雄さんたちが描かれている「ストーンマウンテン」という所に行きました。 古くて、ハッキリしなくてすみません 季節はずれのせいか、ガラ~~~ンとして寂しかったけど、壁に良く彫刻したなぁと感心したのでした(^_^;) BACK NEXT |