サイパン旅行記
青い洞窟「グロット」は綺麗だった
次の日は6時に起床。
今日も良い天気である。 前面が隠れるものがない広い海の眺めはいつ見ても素晴らしい。
左横の前面にはマニュガハ島が見えている。今日もいつものような景色だが、オーシャンビラに移動するので、この景色が最後だと思うと、良く見ておこうと思う。
昨日、サンゴ礁に触れたせいか、指を数箇所切っていて、今になって多少痛いので、オロナイン軟膏をつけておく。朝食はパンが焼けるのが8時なので、その頃に食事をとりに行く。
スーツケースなどパッキングして、9:30からの北部の海岸線とジャングルを歩く午前中のエコアドベンチャーに参加した。
9時20分に、ツアーの集合場所に行くと靴・バッグを渡され、2本のボトルの水をもらう。 車に乗って、いざ出発。
まずはグロットというダイビングスポット行く。120段の階段を下りると、洞窟のようなところに水をたたえた場所に着いた。青い光りが水面に見える。 横穴で外洋に繋がっており、そこからの光りが差し込んで水面に反射し、神秘的な青色を発しているそうだ。
かなり深そうである。岩場から海の中にツアーの参加者が次々とドボン。スノーケリングとライフジャケットを着けて、奥の方へ泳ぐ。
水はすごく綺麗で、洞窟の中は青く光っている。 イタリアにある「青の洞窟」ってこんなのだろうか?
青い光りがきれいだ。
あまり奥に行くと、大海に出るので、危険ということで、途中で写真を撮られて、引き返す。
少し余裕がない時間設定なので、充分楽しめる時間はなかったのが残念だった。
次は、景色の良いバートアイランドで、激写。海の中にぽっかり浮んだ島、バードアイランドは鳥が多く、島自体は白くなっている。海岸線、島とバックの半島がバランスしていて、とても綺麗だ。その後、スーサイドクリフまで車で上がり、絶壁の上にある高台なので、海岸線が綺麗だ。サイパンの北部の半島の先や最後の司令塔があった場所なども良く見える。昨日、散歩では絶壁の下から眺めたが、今日は反対に上からの眺めである。しかし、ここにも慰霊塔があり、日本の敗戦で、最後に追い詰められて、民間人の多くがこの崖から身を投じた場所でもあり、多くの方がなくなっている。
次に、洞窟のあるカラベラケーブに行く。この名前は地元の言葉で、骸骨という意味だそうだ。昔、スペイン人が統治していた頃の牢屋として使用されていた所で、サイパンの先住民が大量に処刑され、その人々は洞窟の中の奥深くに捨てられたそうで、洞窟の底にはたくさんの骸骨が埋められているそうだ。日本軍の隠れ処にもなっていたとのこと。
その後、ラストコマンドの司令部の跡に行く。サイパンの最後の激戦地であり、飛行場跡にも近い。15,000人もの日本人がこの戦闘でなくなっているとの事。大砲、戦車、魚雷などが、錆びた状態で置いてある。最後の司令塔跡はかなり狭いが崖の麓にある。崖を刳りぬいて、鉄筋とコンクリートを使用し、司令塔が作られている。サイパンの南東部からアメリカ軍の上陸後、20数日で、ここ北部に日本軍が追い詰められて、最後を戦ったときのことが想像される。
しかし、戦車などもかなり小さく、敗戦がわかっていながら、戦った戦士はどう思って、いたのだろうか。沖縄からの移民した砂糖きび産業に貢献した民間人と戦争に加わった県民が多かったためか、沖縄戦士の墓があった。日本人だけでなく、強制的に連れられてきた韓国人の犠牲者も多かったそうだ。この北部にくるとまだまだ戦争の爪あとが残っていることを強く感じた。
その後、マーヒ森林道に行き、ジャングルの中の散策する。かなりいろいろの熱帯の植物が生えている。マンゴやとても辛い唐辛子の数倍の辛さのある植物を口に噛んだだけだったが、すごくからかった(>_<)。その後、マリアナリゾートホテルに戻り、今日のツアーは終了。
今日の朝、TOMOが作っておいたおむすびをプールサイドで食べて、ビーチに下りて、またシュノーケリングを借りて、サンゴ礁の海を泳ぐ。今日は水温が高く、遠浅のようで、昨日よりも魚が少なかった。トシはサンゴ礁で擦り傷をつくり出血(>_<) 早々に引き揚げ、オーシャンビラの部屋の鍵をもらうことにした。
今回の旅行で一番楽しみにしていた部屋なので、どんなんかなぁ、、わくわく♪